2009/12/27

対物賠償保険の見直しについて

対物賠償保険というのは、自動車保険においてはやや後回しにされやすい傾向にあるようです。
やはり、どうしても対人の方がお金が保障にかかるということで、こちらを優先する人が多いというのが実情ですね。そのため自動車保険の見直し事例としては、対人の保険ほど多くは見られないかもしれません。

ただ、対物賠償保険が非常に大きな意味を持つケースも少なくありません。
例えば、誤ってお店や事務所などの建物に車ごと突っ込んでしまった場合などです。この場合は、弁償金額は億単位に上るかもしれません。もし保険に入っていなかったら、到底返せる金額ではないでしょう。

とはいえ、ひとつ気になる点があると思います。
もしそんな最悪の状況を迎えたとして、果たして保険金だけでその弁償を済ませる事ができるのかという点です。数億の賠償金がおりる保険など、保険料が高くてとても支払えないと思うのが通常ですよね。
ここが、この対物賠償保険のポイントです。

この保険は、保険金無制限、すなわち事故で発生した損害賠償の金額全てを、どんな金額でも支払ってくれるという保険なのです。もちろん、それにはそういうプランに入る必要性があります。
ノーマルの場合は数千万円が保険金の限度となっています。
そして、その両者の保険料の差は、それほど大きくはありません。月に数千円の差でしょう。

その為自動車保険の見直し事例として、高齢者の方がこの対物賠償保険へ加入するケースがよく見られるようになりました。
事故発生のニュースの際に、高齢者がアクセルとブレーキを間違えるという案件がよく放送されますよね。
その度に、今の保険から対物を加えるという見直し事例が生まれるようです。